【0からわかる】日欧EPAとは?わかりやすく解説《ニュース解説》

貿易交渉

【0からわかる】日欧EPAとは?わかりやすく解説《ニュース解説》

日本とEU(欧州連合)がEPA(経済連携協定)において、大枠で合意に至ったという報道がありました。

これは、世界のGDP(国内総生産)の約3割を占める規模を持つ大きな合意となっており、今後の日本経済にも、みなさんの生活にも、大きな影響がある可能性があります。

ここでは、今回の日欧EPA(経済連携協定)がどのようなものなのか、わかりやすく解説していきます。

 

 

 EPA(経済連携協定)とは 

貿易交渉

EPA(経済連携協定:Economic Partnership Agreement)とは、2国間の貿易を含む、お互いに経済的な連携・協力を高める貿易などに関するルールのことです。

 

具体的、輸入品にかかる税金である「関税」の取りやめや削減、法律などの制度を調和、投資活動やインターネットショッピング、人の移動、ビジネスの商標から芸術など、様々な場面での協力・調整が見込まれています。

 

今回の日欧EPAは、「TPP(環太平洋経済連携協定)」を上回るような貿易自由化の水準となると見込まれています。

 

 

 長い交渉を経て大枠合意が見えた 

2013年4月に、この日欧EPAの交渉が始まって以降、関税の調整などにおいて、長く膠着状態が続いていました。

 

しかし、昨年のイギリスのEU離脱問題である「ブレグジット」により、より様々な経済面での発展をしたいEUと、
「TPP」のアメリカの離脱表明の打撃を受けた日本という、
お互いにこのEPA合意に関するメリットが一致しました。
さらにここに、トランプ大統領による、「アメリカのパリ協定離脱」という衝撃の中で、急速に議論が発展しました。

 

☝なぜ日欧EPAで「チーズ」が焦点となったのか

チーズ

日欧EPAでの交渉の焦点の一つに「チーズの関税」がありました。

EU側は日本に対し、チーズを中心とする、畜産物の市場開放を強く求めていましたが、日本にもそれを簡単には受託できない状態でした。

最終的に、日本は、自動車や自動車部品の関税撤廃、
チーズの輸入に関しては、低い税率での輸入枠を新しく作ることで、お互いの合意に至っています。

 

EUのチーズの生産量は世界の5割に及んでおり、原料となる生乳の生産量の調整を停止するなど、EUはチーズを輸出品の主力にしようとしていました。

しかし、そのチーズの大きな輸出先であったロシアとEUの関係が、ウクライナ関連などの問題によって悪化してしまいます。

しかし生乳は大量に生産してしまっており、「供給過多」の状態へと陥ってしまい、輸出先の拡大が必要でした。

 

一方、日本国内においても、チーズの国内での消費量は拡大していました。
さらに、生乳の流通が自由化(今まで農協などが独占)、
チーズの増産を計画する企業もあるなど、EUから多くのチーズの輸入チーズが入ってくると、日本企業への悪影響を考えられました。

 

 

 日欧EPA発効後の影響 

この日欧EPA(経済連携協定)が発行されれば、
日本とEUの間でにおいて、全体の95%ほどの品目において、関税がなくなると考えられます。

 

関税は、「安い外国製品から、高い国内製品を守るため」の仕組みであるため、今までよりも厳しい競争にさらされる企業もあれば、今までよりもEU(欧州連合)に輸出しやすくなる企業も出てくると考えられます。

 

日本政府は、例えば上記の日本の畜産農家のように、
日欧EPAで悪影響をうける国内の人には、助成金や補てん金などで対応するとしています。

 

▼日本で今までよりも安く日本で買えるようになる品目

  • ワイン
  • パスタ
  • チョコレート
  • 豚肉
  • チーズ
  • バッグ

 

▼今後欧州に売りやすくなると考えられる品目

  • 自動車
  • 自動車部品
  • 電気戦品
  • 日本酒

 

 近いうちに、「最終合意」となるか 

今回の、日欧EPAは「大枠合意」であり、ある程度の制度、方向性を合意した程度です。

さらに細かい部分などについては、今後決定されます。

今後は、

  • 政府が国内の対策の公安
  • 日本とEUで最終合意(2017年中か)
  • 協定の承認案と関連法案を国会提出
  • EPA発行・関税の引き下げ・撤廃(2019年か)

という行程が必要になります。

業界への日本の対応も含めて、しっかりと情報にアンテナを張っていきましょう。

この記事を担当しました!

スパナ

1 Star (この記事を気に入った方はスターをお願いします!)
Loading...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です