「FRBのバランスシート縮小(保有資産縮小)」とは?わかりやすく解説【ニュース・時事解説】

「FRBのバランスシート縮小(保有資産縮小)」とは?わかりやすく解説【ニュース・時事解説】

2017念6月のFOMCにて、このFRBの資産縮小を
「2017年中に取り組む」と発表しています。

 

2015年12月のFOMCにて約9年ぶりの利上げを決定して以降、
「次はいつなのか」、「どういったペースで行われるのか」
など、主にその利上げに市場の注目が集まっていました。

しかし最近、この利上げに関するもののほかにも、
FRBのバランスシートの縮小」に関する情報にも、
注目が集まっています。

 

これがどういうものなのか、
しっかりと理解しておきましょう(^^)

 

 

 FRBのバランスシート縮小(保有資産の縮小)とは? 

FRBのバランスシート縮小」とは、
FRBが持っている資産の量を減らすことです。

 

ここまでFRB(アメリカの中央銀行)は、
リーマンショックで落ち込んだ経済を復活させるために、
QE(=量的緩和)政策によって、
自ら市場から国債などを購入することで、
市場に出回っているお金の量を増やしていまいた。

 

そして、FRBの保有資産は、
QE1が始まったときには9000億ドルだったのが、
現在4.5兆ドル(約500兆円)となっています。

中央銀行が、市場に出回っているお金のうち、多くを保有している状態は、良い状態とは言いにくいです。

FRBのバランスシート縮小は、
この積み重なった資産を適切な水準に戻すことを指しています。

 

 

☝現在FRBは、資産を再投資している

また、FRBは現在、新たに市場に資金を投入して、保有資産を増やすことはしてはいません。

しかし、償還された(払い戻された)金額を、すべて再投資することで、金融緩和を終了することの市場への影響を少なくしています。

再投資をいきなりやめるのではなく、払い戻された資産のうち、
再投資する割合を徐々に下げていくことで、保有資産を下げていくと考えられます。

 

 FRBは慎重に縮小を進めていくか 

FRBは、このバランスシートの縮小について、「かなり慎重になる」と考えられます。

2013年5月に、当時の前FRBバーナンキ議長が、
買い入れ額の縮小を示唆したあとに、債券市場が急落しました。
その後の5月23日に、日経平均先物がサーキットブレイカーになるなど、大きく変動することとなっています。
(=テーパ・タントラム

※当時のFRBは、再投資を停止した後に利上げとしていたことが、悪いイメージとなってしまい、この後FRBは、バランスシートの縮小の前に、利上げを行うという方針にシフトしています。

 

このため、影響を極力抑えるために、
「市場との対話を重視しつつ、発表される」可能性が高いです。

 

 

 資産圧縮の具体案にも注目 

保有資産の縮小について、
この再投資をやめていく可能性が高いです。
そして、どのような方法で、
これをやめていくかにも注目が集まっています。

単に、再投資をやめるのか、
段階的に再投資の規模が少なくなっていくのかなど、
様々な選択肢と、相場の反応が考えられます。

 

☝17年6月FOMCでの、保有資産縮小の具体案

2017年6月のFOMCにおいて、
アメリカ国債などを「最大月300億ドル圧縮する」基本計画を公表しています。

具体的には、再投資額の減少を、
アメリカ国債は月60億ドル、
MBS(住宅ローン担保証券)などを月40億ドルを
条件として縮小をスタートしていき、
3か月ごとに上限額を引き上げ、

最終的に
国債が月300億ドル、
MBSなどは月200億ドルの、
バランスシートの圧縮をするという案を表明しています。

 

どういったものなのかを理解しつつ、
しっかりと相場を見極めていきましょう。

 

 資産縮小開始の時期にも9月に資産縮小の可能性も指摘 

また、このFRBのバランスシートの縮小に関して、
2017年9月のFOMCにて発表する可能性が出ています。

この理由として、現在のアメリカの経済が堅調さがみられることのほか、FRB議長イエレン氏の任期は、2018年2月までのため、任期切れ直前に行うのは避けるべきという意見があるためです。

これは、金融引き締めに該当するため、時期などは非常に注目されます。

また、もしそこで保有資産の縮小を開始した場合、12月まで利上げは見送られるのではとみられています。

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スパナ

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