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『天皇の生前退位』とは【ニュース解説】

/ スパナ

 

生前退位とは

生前退位とは、
「天皇陛下が崩御する(天皇などが死ぬことの尊敬語)前に、
天皇の立場を手放すこと」を意味する造語です。

2016年8月8日に、現在の天皇(今上天皇)が、
国民にこの考えをお話したときからこの言葉が生まれました。

しかし、天皇を中心とする一族に関する法律が記載されている、
「皇室典範」において、「この天皇の位を継承するのは、
天皇が亡くなったときに限られており、
その際に天皇の後継ぎが、すぐに即位する」とされており、
この規定は、現在の皇室典範の前にあった、
1889年の旧皇室典範以降変わっていません。

すなわち、
「現在の天皇は現在の立場を手放したいのですが、
法律によってできない状態」なのです。

他にも様々な問題がありますが、現在この「生前退位を実施しよう」という方向性になりつつあります。

日本経済新聞 「首相『速やかに法案提出したい』天皇退位巡り」2017年3月17日

 

なぜ生前退位を求められたのか

生前退位は、過去に最後に行われたのは、
約200年前と言われています。

それでも、今上天皇が生前退位を希望されられたのは、
簡潔に言うと、
『高齢になり、お勤めを果たせなくなることを懸念したから』です。

現在、今上天皇は80歳を超えられていますが、
70台のころとほとんど仕事量も変わりません。

一時的に、この負担を軽減するために、
摂政をつけるという案に関しては、
天皇という立場に求められるお勤めを果たすことができないまま、
障害の終わりまで天皇であり続けることに変わりはないと、
否定的な立場を取られています。

 

 

どうすれば生前退位が可能なのか

上記のように、
現在の法律では、今上天皇が生前退位を行うことが認められていません。

そのため、
「皇室典範を変更する」
「特例法(別の法律に定められているが、特別な事例に限って変更する法律)を施行する」
のどちらかを行う必要があります。

もちろん、どちらにせよ、
・元号(平成・昭和など)はどうするのか
・この退去は、今回だけなのか、今回だけだとしてもそれはなぜなのか
・そもそもご高齢の天皇にたくさんの業務があることはどうなのか
・退去された天皇は、どういった立ち位置になるべきなのか

など、
「生前退位を行うことにより、決めなければならないこと」が
多く存在します。