座る位置マナーの解説《室内編》席次(上座・下座)の基本をわかりやすく!By Initial Members Club(イニシャルメンバーズクラブ)
席次の解説
座る位置のマナー室内編【図解】
日本では、「立場や関係性によって、座る位置が変わる」というマナーがあり、これを席次(上座・下座)といいます。
室内や車、エレベーターといった様々な場面で、この席次は一般常識として適応されるうえに、状況によって、その判断が難しい場合もあります。
ここでは、基本的な席次の内容と、室内の席次のマナーについてまとめてありますので、「どこが上座で、どこが下座なのか」がわかるようになりましょう(^^)
上座・下座とは(席のマナー)
「上座、下座(かみざ・しもざ)とは、日本の室内に関する席のマナー」のことです。
商談などの応接室や、飲み会の席、タクシーなどの車やエレベータなどの乗り物など、様々なシチュエーションで存在します。
上座とは、目上の人、そこでいう立場が上の人、役職が上の人が座ります。
逆に下座とは、目下の人、役職が下の人が座ることになります。
☝目上・目下とは?
- 目下:お金をいただく(サービスを提供する)側
- 目上:お金を払う(サービスを受け取る)側
例えば、自分が相手先に営業に訪問した場合、
自分たちが目下になります。
基本的には入り口より遠い席が上座
上座・下座の基本的な考え方として、
「入り口との距離との距離が遠い席」が上座になります。

一般的な席次
なお、これから紹介していくように、
部屋、椅子の種類、乗り物などによって、様々に変化します。
ここでは、室内の席次について詳しく見ていきます。
☝上座・下座の歴史
これには諸説ありますが、日本の住宅の畳の部屋にみられる座敷づくりである、「床の間」が影響していると考えられています。
「床の間」は仏画や掛け軸、活けた花などを飾る、「神聖な場所」とされており、部屋の入口から遠い落ち着く場所に作られていました。
その神聖な場所に、身分の高い人に座ってもらうようになったといわれてます。
もちろん、ケースバイケースであり、
部屋によっては、違う場合もありますので、
しっかりとポイントを押さえておきましょう。
二人掛けのソファー席がある場合の席次
入口から最も遠い席が上座となるのはもちろん、
「二人掛けのソファーと、一人掛けのソファーがある場合には、二人掛けのソファーが上座となります。」
ソファーは幅も広く、ゆったりしていてくつろげるため、目上の人が座るべき椅子となります。
☝椅子によっても上座・下座がある
このソファーの例のように、
「椅子の形によっても上座・下座があります。」
一般に椅子の格式は、以下のように言われています。
- ソファー
- アームチェア(左右両側に肘掛けがあるもの)
- アームレスチェア(肘掛けがない椅子)
- スツール(背もたれがないもの)
なお、同じ部屋に、様々な椅子の種類がある場合、たいてい席次にそった席が配置されています。
しかしもし、上座下座の位置と、椅子の格式が同じでない場合もあります。
その場合、入口からの距離という、
「通常の上座・下座を優先」するようにしましょう。
片側に3名以上座る場合
長い机に対して、片側に3名以上つく場合には、
通常の入り口からの距離に加え、中央の席が上座となります。
複数人での商談などの場合で見られ、お互いの企業の目上・目下という関係性に加え、これが代入されるため、お互いの最も立場が上の人が、真ん中に座ることになります。
会議の場合
会社での会議のように、
議長がいる場合には、議長に近いほど上座となります。
なお、会社での立場が上であるほど、目上の人という扱いになります。
丸テーブルの場合
丸テーブルの場合は、
通常通り、入り口から遠い席が上座となります。
そして、その席を中心に、出入り口に近づくにつれて、席次が下がっていきます。
なお、席数に対して、人数が少ない場合には、
同じ間隔で席を使用するか、該当する上座の席のみ(上記の図で4人で使用すれば、1~4までのみ使用する)というパターンがあります。
これらを「基本」として応用する
ここまで、室内の席次についてまとめてきましたが、「これらを把握したうえで、状況によって対応する」ようにしましょう。
例えば、上座・下座が違うからと、指定された席に座らないのは大きなマナー違反です。
ほかにも、たとえ入口から遠い席だとしても、素敵な景色が見れる場合であったり、上司が入口に近い位置を好む人である場合など、
すべてに成り立つルールというわけではありません。柔軟な対応も必要です。
この席次というマナーが、
来客や目上の人、年長者に対する敬意を示しているものだということを、しっかりと理解しておきましょう。