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イギリスの解散総選挙の押さえておきべきポイント!by Initial Members Club(イニシャルメンバーズクラブ)

/ スパナ

 

2017年6月8日に、「イギリス下院総選挙」が行われます。

相場に影響を与える可能性もあり、
時事問題としても、しっかりと押さえておきましょう。

予想以上に与党と野党の支持率が急接近している

もともと、今回のイギリスの総選挙は、与党・保守党のメイ首相が、下院で多くの議席を獲得するために実施を決めました。

解散総選挙を決定した2017年4月のときには、
下院の議席数は、与党である保守党が、わずかに過半数を上回る程度でしたが、保守党の支持率は、最大野党の支持率を大きく上回っていました。

そして、ブレグジッドなどの困難な交渉が続くイギリスにおいて、保守党も一枚岩とは言えなかったため、国内の方向性を固めるためにも、このタイミングでの解散総選挙に踏み切ったのです。

 

☞詳細記事「なぜメイ首相は解散総選挙に踏み切ったのか」

 

しかし、選挙直前となって、
「大差がついていた与党と野党の支持率がかなり近づいて来ています。」

一部調査では、「与党保守党は、下院の過半数すら確保できないのでは」とも言われています。

 

 

 

 

☝与党である保守党のマニフェストがこの差を埋めることになった

与党・保守党の今回の選挙のマニフェストの一部が、
「認知症税」と呼ばれ大きく非難されることとなってしまいました。

 

具体的な内容として、社会保障費の削減のために、「一定資産以上の資産を持ち、在宅介護が必要な人の在宅介護費用を自己負担とする」という内容でした。

世間の大きな批判を受けたため、メイ首相は、この自己負担額に上限を定めることで対応したものの、これがまた「マニフェストのメルトダウン」などと批判の対象になってしまいました。

 

さらに、この一件が注目されたことで、
「イギリス国内の注目が、ブレグジッドに関する政策に集まっていない」とも言われています。

 

☝イギリスでは「下院が重要」

なお、イギリスでは、
「上院(貴族院)」と「下院(庶民院)」の2つの議会が存在します。

なお、下院で可決されれば、上院で否決されたとしても、
その法律は成立するという、「下院の優越」が制定されています。
(日本でいう、「衆議院の優越」です)

そのため、今回の下院総選挙は、非常に大事な選挙となります。

 

与党が保守党が過半数を獲得できるのかどうか

現在、今回のイギリス総選挙の注目点は、メイ首相の求めていた「保守党がどこまで議席を伸ばすのか」ではなく、「保守党が過半数を維持できるのか」というものとなっています。

 

保守党が単独過半数を確保できれば、メイ首相は続投となり、ブレグジッドの方針自体も、以前と変わりません。

 

しかし、議席の過半数を少し超えた程度では、
少数でも党の方針に従わない議員が出た場合、
政府提案が議会を通らない可能性は当然出てくるため、
メイ首相の狙いが外れたことには変わりありません

 

まずは、「与党である保守党の獲得議席数」が注目されます。

 

「ハング・パーラメント」の可能性


「ハング・パーラメント(どの政党も、単独で議席の過半数を獲得していない)」となる可能性もあり得ます。

その場合、「首相が誰になるのか」という問題が発生します。

イギリスの制度では、「首相になるためには、下院の過半数を得得る必要がある」ため、
「保守党または労働党が、ほかの少数政党と連立政権が組む」ことが予想されます。

この場合、さまざまな可能性が想定されます。

 

☝ブレグジッド撤回の可能性は今のところ低い

仮に、上記の「ハング・パーラメント」となってしまったとしても、「ブレグジッド」自体が見直される可能性は低いと考えれらています。

 

どの政党も過半数に満たなくとも、
与党の保守党、労働党で、下院のほとんどの議席を獲得すると考えられ、EUの単一市場などの面に関し、交渉方針に差はあるものの、どちらの政党とも、現状ではEU離脱を前提とした選挙活動をしています。

 

「EUの単一市場とは??」

 

 

さらに、「スコットランド民族党」や「自由民主党」などの、EU離脱撤回派の政党が過半数を取得する可能性は非常に低いと考えられています。

 

保守党か労働党が、
民主統一党や、英国独立党などの、EU離脱賛成派の少数議席を取るであろう政党と連立政権を組めば、ひとまず政権は維持できます。

複数のシナリオが想定される

今回の選挙の投票時間は、
「日本時間8日15時から、9日午前6時まで」であり、即日開票されます。

今回の選挙結果は

  • 保守党の圧勝
  • 保守党がわずかに勝利し、イベント通過扱い
  • 保守党がわずかに勝利するも、メイ首相の信頼悪化
  • 労働党逆転勝利
  • 連立政権「保守党:民主統一党」
  • 連立政権「労働党:スコットランド独立党(離脱撤回派)」

など、このほかにも様々なシナリオや、相場の反応が想定されます。

 

結果と相場の動きを、しっかりと見極めるようにしましょう。