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【フランス大統領選初回投票】の5つのポイント

/ スパナ

 

4月23日、フランス大統領の初回投票が行われました。

ここでの押さえておくべきポイントを見ていきましょう。

決選投票はマクロン氏とルペン氏

第1回投票の結果は、

  • マクロン氏(En Marche!)
  • ルペン氏(国民戦線)

となりました。

フランス大統領選は、
初回で50%以上の票を得た候補者がいない場合、上位2候補の決戦投票(5月7日)が行われることになります。

 

詳しい仕組みや歴史はこちらをご覧ください。
押さえておくべきフランス大統領選のポイント

 

「予想通り」の結果となった

2016年、

  • イギリスのブレグジッドに関する国民投票で、離脱派の勝利」
  • 「トランプ大統領の誕生」

と、事前に想定されていた予想と、結果が大きく異なる出来事が発生していました。

 

双方ともに、事前に行われた世論調査と、実際に投票する候補が異なる「隠れ支持者」が多くいたことが、この発生の要因の1つと言われています。

 

今回のフランス大統領選においても、同様にサプライズが起こる可能性が懸念されていました。

 

投資家などは、「この可能性を無視できない」状態でしたが、
今回のフランス大統領選においては、事前調査と結果に大きな乖離は見られませんでした。

 

初めて「2大政党」が決選投票に進めなかった

フランスは、「共和党」と「社会党」という二大政党が、歴史上、議会においてたいていの議席を確保してきています。

しかし、今回決戦投票に進んだ、マクロン氏、ルペン氏ともに、この2代政党ではありません。

歴史上はじめて、「2大政党の候補がどちらも決戦投票に進めない」という事態が発生しました。

 

極端に日本にたとえると、維新の会か新党大地から総理大臣を選任することになったような状態です。

この投票結果は、「フランス国民が現状に不満を感じ、変革の道を選んだ」とも言い換えることができます。

候補者2人の政策は真逆

フレグジッド」に関して、
マクロン氏は「EUの移民・難民政策を受け入れる」という立場をとっているのに対し、
ルペン氏は、EU離脱の是非を問う国民投票を実施するという、反対的な立場をとっています。

いわば
マクロン氏:EU残留派

ルペン氏:EU脱退派
とも考えられます。

ドイツなどのEU関係者が、マクロン氏を支持するような表明も出されています。

 

現状はマクロン氏優勢か

初回投票後の世論調査では、「5月7日の決選投票ではマクロン氏の勝利する可能性が高い」という結果が出ています。

さらに、決戦投票に進めなかった2大政党の候補者である、共和党のフィヨン氏、社会党のアモン氏が2人とも、「マクロン氏の支持」表明しています。

 

世論調査ではマクロン氏とルペン氏の間には、20%ほどの支持率に差が出ており、「ここからルペン氏がひっくり返す可能性は低い」と考えられています。

 

もちろん、

  • 「同様に反EUを主張しており、20%ほどの支持者を獲得したメランション氏の支持者がルペン氏に流れる」
  • 「マクロン氏の政策には、公務員の削減や歳出削減が多く、反感を受ける可能性がある」

など、まだ2週間以上あるため、確実ということはありません。

 

議会選挙の重要度が上昇

フランスでは、議員内閣制を取りつつ、
さらに権力が高い大統領がいる、半大統領制をとっています。

これにより、「大統領が所属する政党と、議会で多数の議席を持つ政党が同じ」状態であれば、大統領はさらに大きな力をもつことになります。

そして、マクロン氏の「En Marche!」は現議席数が0、ルペン氏の「国民戦線」は議席数2人と、
「2人の候補が所属する政党は、現議会でほとんど議席がない状態」です。

 

すなわち、6月11日、6月18日に実施される、
「フランス議会選挙」において、決戦投票で勝利した候補者の政党が、どの程度議席を獲得するかが注目されます。

現段階では、議会選挙で2大政党の議席数が、
すさまじく崩れる可能性は低いと考えられており、「キャスティングボードをとれるかどうか」が注目されるといわれています。

 

どちらの候補者が勝ったとしても、この議会選挙の結果によっては、「大統領がどんなにやりたい政策があったとしても、不安定な政権運営となってしまう」可能性を秘めています。