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【業界研究】「非鉄金属業界」の基礎・動向・展望をわかりやすく解説!

/ IMC事務局

「非鉄金属業界」について、仕組みや流れ、関連業界や注目ポイントをわかりやすく解説しています。鉄鋼業界は、就活生にはなじみのない業界ですが、現在ありとあらゆる様々な業界にとって、欠かせない業界です。まだ業界を絞り込んでいない方は、ぜひ一度見てみてください。

 

非鉄金属業界の基礎知識

非鉄金属

非鉄金属

非鉄金属とは、「鉄以外の金属」のことです。
銅や亜鉛、アルミなどが非鉄金属に該当し、家電やスマホ、自動車や電車など、多くの製品に使用されている、私たちの生活を考えるうえで、非常に重要な業界です。

市場規模も11兆円と、かなり大きな業界であるといえます。

また、世界的に、「鉄」の生産量が非常に多いために、それ以外の金属を都合がいいように、「非鉄」という呼び名を使っているだけであり、それ以上の特別な意味はありません。

 

 

 

☝非鉄金属業界のビジネスモデル

非鉄金属業界は一般に、以下のような流れをとっています。

  1. 鉱山から原料となる鉱石を採掘、または鉱石を輸入
  2. 製錬:その鉱石から金属を取り出す
  3. 板や合金に加工
  4. 顧客となる電子部品メーカー、化学メーカーなど様々なメーカーに販売

のちにも解説しますが、近年では、この4番のような下流の部分に力を入れる企業が多く出てきています。

 

 

☝非鉄金属一覧

非鉄金属は、銅や亜鉛、アルミニウムなどの「ベースメタル」と、特殊鋼や電子材料に使用される「レアメタル」に分類されます。
非鉄金属に当たる代表的な金属は以下のようなものがありますが、「何かに特化した性能を発揮する素材」が多いです。

◆軽金属

軽金属とは、金属の中で比較的軽い金属が該当します。(⇔重金属)

  • アルミニウム
  • ナトリウム
  • マグネシウム
  • チタン
  • リチウム

など

◆ベースメタル(コモンメタル)

ベースメタルとは、コモンメタルともいわれ、昔から利用されてきた金属のことです。

  • 亜鉛
  • スズ

など

◆レアメタル

希少な金属であり、特殊金属、新金属ともいわれます。

  • ニッケル
  • マンガン
  • クロム

など

◆貴金属

 

  • 白金

◆レアアース

  • セリウム
  • ネオジム

など

 

◆放射性金属

  • ウラン
  • プルトニウム

 

 

非鉄金属業界の特徴・展望や商店

特徴

非鉄金属業界の特徴や展望・焦点として、以下のようなものがあげられます。まずは簡単に、現在の非鉄金属業界の現状を把握しましょう。

 

☝景気に左右されやすい

非鉄金属業界の業界規模は、景気に大きく左右されてしまいます。
現在は「中国の経済成長」により、非鉄金属の世界的な需要量は増加していますが、それもいつまで続くのかは定かではありません。
各非鉄企業は、今後景気に左右されにくい仕組みを作れるかは1つの焦点になるでしょう。

 

☝為替に大きく左右される

非鉄金属業界は現状、原料となる鉱石のほとんどをを海外からの輸入頼っています。つまり、為替に非常に影響を受けやすく、円安には悪影響を受けます。

 

 

☝技術面に「限界」がはじめている

注意

非鉄金属業界は、「作業の効率などにおいて改善できる余地が少なくなってきてしまっている」とも言われています。
さらに、1社あたり1つの工場しか保有していないことも多いため、合併をしても、そのメリットがあまり受けられないとも言われます。
このような状態のなかで、いかに技術開発を行っていけるのかが、日本非鉄金属企業が、海外企業と戦ううえでの切り札になるでしょう。

 

☝あまり鉱山が残っていない

非鉄業界の歴史は深いために、簡単に開発することのできる鉱山は、ほとんど開発し尽くされてしまっています。
つまり、新しく鉱山を開発するには、高山や奥地など、開発に難易度が大きな投資が必要であり、リスクが高い戦略をとらなければなりません。

 

☝リサイクル事業も重要になるか?

金属スクラップ

金属スクラップ

非鉄各社は、上記のように鉱山が奥地にできてしまっていることから、開発費が大きくなってきてしまっています。
その対策として、携帯電話などの電子スクラップから、メタルを回収するリサイクル事業も注目されてきています。

実際、世界中にある「金」の10%が日本の工業製品に使用されているとされており、これをリサイクルできれば、大きな市場となるでしょう。

 

☝海外進出がカギに

非鉄各社は、チリや中国、アメリカといった海外に、コストの削減や安定した鉱山の調達のために乗り出しています。
その製造した非鉄金属を、どこにどのように販売していくかも、注目ポイントとなるでしょう。

 

☝ダウンストリームに力を入れている

非鉄金属業界では、上記の利益の安定化のために、「金属の加工」の事業に手を伸ばしてきています。
その最大手が三菱マテリアルと言えますが、ほかの企業がこれについていけるかも注目です。

 

☝環境問題に関係が深い

非鉄の鉱山の開発には、自然破壊や労働環境などでも問題になりやすい業界です。各企業はこの環境問題にも、多くのお金を使わなければなりません。

 

 

非鉄金属業界の代表的日本企業代表的企業

非鉄金属業界の代表的な日本企業は以下の通りです。

 

☝非鉄金属大手8社

非鉄金属業界の「大手8社」といわれた場合、以下の8社を指します。

三菱マテリアル

非鉄金属のほか、伸銅やセメント、超硬工具などの業界でも、多角的な事業展開をしています。

JX金属

銅精錬技術に強みを持っています。さらにチリで新しい銅鉱山を稼働させました。

住友金属鉱山

ニッケル事業に重点的に投資しているほか、銅や金、鉱山を展開しています。また、日本で優位いつの金鉱山「菱刈鉱山」を保有しています。

三井金属

亜鉛の大手企業であり、電子材料や自動車部品などにも注力しています。

DOWAホールディングス

環境リサイクル事業を拡大中です。

古河機械金属

インフラ用の機械事業に力を入れているほか、情報通信やエネルギーなど、幅広い分野の電材加工に取り組んでいます。

東宝亜鉛

亜鉛大手で、海外で亜鉛鉱山を展開しています。

 

・日鉄金属

鉄鋼業界大手、新日鉄住金系企業です。また、鉄鋼向けの石灰石が強みとも言われます。

 

☝共同製錬会社

非鉄大手の各社は共同出資をし、製錬(鉱石から金属を取り出す)会社を作っています。

  • 日比共同製錬(日光工業:古川機械金属:PPC)
  • 小名浜製錬(三菱マテリアル:古川機械金属:DOWA)
  • 秋田製錬(DOWA:住友金属)
  • 八戸清廉(三井金属:東宝亜鉛)

 

 

 

非鉄金属業界の関連業界

非鉄金属業界は、非常に多くの業界・業種と関わっています。ここでは、代表的な業界や企業を紹介します。

 

 

☝自動車業界

近年、自動車用のアルミパネルで、需要が増加しているほか、物流用のトラックの荷台用にも、大きく非鉄金属が求められています。
この自動車用アルミ板は、2020年まで、世界で年間8%以上の成長を遂げるといわれています。

 

 

鉄鋼業界

鉄鋼大手高炉メーカーの、神戸製鋼業が自動車用アルミ板に乗り出し来ています。

 

 

☝家電業界

非鉄金属は、多くの家電や、スマートフォンやパソコン、タブレットなど、ほぼすべての工業製品に利用されています。

 

 

☝飲料業界

飲料缶向けに、多くのアルミを生産しています。

☝製缶関連企業

製缶業とは、字の通り、缶を作る企業です。飲料業界も複合し、代表的なものとして、以下の企業があります。

  • 東洋製缶グループHD
  • ホッカンHD
  • ユニバーサル製缶

☝アルミ圧延

圧延とは「溶かし引き延ばし、板や箔を作る」ことです。

  • 日本軽金属HD
  • 三菱アルミニウム
  • 昭和電工

 

 

ほかにも非鉄金属は、ロケットも含め、かなり多くの工業製品に使用されています。ほかにも様々な関連業界を考えてみるといいでしょう

 

 

 

非鉄金属業界の業界研究

非鉄金属についてさらに業界研究、理解を深めたい場合は、以下のようなサイトを参考にしてみるのもいいでしょう。

非鉄金属業界は、学生ではあまりかかわりがなく、イメージが付きにくい業界でもあります。

ここでざっくりと理解をしたあとは、さらに深く非鉄金属について理解を深めてもいいかもしれません。