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9月24日のドイツ選挙の結果に隠れたリスクをわかりやすく解説!by イニシャルメンバーズクラブ

/ IMC事務局

9月24日のドイツの総選挙の結果をみて、これでリスクが過ぎ去ったと考えていませんか?

確かに、メルケル首相の4期目の続投が確実視されており、ひとまず政治リスクは後退したと考えることもできますが、深く結果を見てみると、「今後ドイツも政権運営が難しくなる可能性」があります。

今回のドイツ選挙において、何が起きたのか、わかりやすく解説していきます。

メルケル首相率いる「CDU」が第1党に…

9月24日のドイツ選挙において、メルケル首相率いており、選挙前に第1与党であった政党CDU(キリスト教民主同盟)が、再度第1党となりました。
したがって、現在メルケル首相の4期目続投が確実視されています。

CDUが第1党となることができた理由として、

  • すでに3期も首相となっているメルケル氏の国民からの人気はいまだ高い
  • CDUの政策にある程度は満足している国民が多い

ことがあげられます。

 

☝CDUは選挙前よりも議席を減らしている

 

CDUは全709議席中の過半数どころか、選挙前よりも議席を減らすこととなっています。

第1党の座は守ったものの、勝利とは言いがたい結果となっています。

さらに、選挙前にCDUと連立政権をを組んでいたSPD(社会民主党)は大幅に議席を減らしており、ドイツでの「二大政党」は大きく議席を減らすだけでなく、
ドイツでは戦後初となる6つの党が議席を獲得することとなりました。

 

EU離脱を主張するAfDが第3党に躍進

また、今回の選挙において、ドイツのEU離脱を主張する政党「AfD」が、CDU、SPDに次ぎ、第3党となりました。

AfDは、2013年にEUの単一通貨ユーロに反対する経済学者たちを中心に創設された政党で、結党以来初めて議席を獲得することとなっています。

 

☝ドイツがEU離脱をする可能性は、今のところ低い

AfDが第3党になったといえど、ドイツがイギリスのように、EU離脱を問う国民投票が行われる可能性は非常に低いと考えられています。

今回議席を獲得した政党はいずれも、「AfDとの連立を拒否している」ことから、そういった案が国会を通過する可能性は非常に低いです。
そのため、国民投票などは実施すらされないというのが一般的です。
さらに、AfDは選挙前に支持率を落としただけでなく、AfDへの抗議デモの発生が聞かれるそうで、国民の警戒感は強いといえるでしょう。

 

☝AfDのような思想が人気を高めているのは間違いない

ドイツも結果としては、今年大きな選挙があったオランダ、フランスと同じく、EU残留を掲げる政党が勝利を収めることとなりました。

しかし、どの選挙においても、昔ではほとんどみることのなかった、「EU脱退派」が議席を伸ばしたりと、印象を残したことは間違いありません。

世界各国で、「自分たちの国がほかの国よりも優れており、それを守り発展させようとする意見が人気を集め始めている」可能性があると考えることができます。

 

連立交渉は難航する可能性が高い

メルケル首相率いるCDUの1党だけでは議席の過半数に届かないということは、他の党と連立を組む必要があります。

しかし「連立を組んでいたSPDが連立を組まず野党になる」という方針が出ており、選挙前とは状況が違います。

もしSPDがこのまま連立を組まないとすれば、
CDUと方針が等しいFDP(自由民主党)との連立が考えられますが、CDUとFDPを合わせてもでも過半議席には届きません。

「ジャマイカ連立」ともいわれる、CDUとFDPに加え、、緑の党も加えた3党の連立も考えられますが、緑の党とFDPは党の方針に大きな違いが見られ、連立の交渉には、時間がかかると可能性が高いと推測できます。

連立する政党の数が多ければ、さまざまな場面で方針の違いが出てきます。

ドイツ政権は、また難しいかじ取りが必要になると考えていいでしょう。


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