おさえておくべき今週の相場のポイント!《6月10日配信分》by Initial Members Club(イニシャルメンバーズクラブ)
アメリカ市場

NYダウは、上下に振れつつも6月3日の終値から見ると1,150ドル超えの滅多にみることのない短期的な上昇幅となりました。マイクロソフトが上場来高値更新するなど、FAANG銘柄やハイテク株がこぞって上昇しています。
貿易摩擦問題に関し、・10日に予定されていたメキシコに対する制裁関税発動が「無期限で」見送られた・メキシコがアメリカへの不法移民流入を防ぐための対策をとると合意したことで、先週新しく表面化したメキシコとの懸念材料は後退しました。また、米中の関税合戦は、G20に向けて何らかの合意が得られる期待は剥落しつつあるものの、G20終了まではいったん小停止となるとみられているようです。
今週のFOMCは注目するようにしましょう。現在アメリカ株が大きく上昇した要因として、「市場でFRBによる利下げが期待されている」ことが考えられます。先週FRBのパウエル議長が「この状況が継続すれば米国景気にも疲弊感が漂い景気減速に進んでしまう。この流れをストップさせるために状況に応じ“適切”に対処を行う」という発言が、「早期の利下げがあり得る」と市場に捉えられ、世界の株式市場はこれまでのリスクオフから、リスクオンへ大きく傾いたといえます。さらに、FRBの金融政策に影響を与える経済指標に関し、先週発表された5月雇用統計は75000人と「市場予想の半分以下」になったものの悪材料とならず、「逆に雇用の悪化は利下げを早める要因となる」との考えから7月利下げを織り込む形で株高してしまいました。すなわち、現在のところは「利下げ=株高」となっていますが、本来「景気が悪いから利下げをする」はずであり、必ずしも好材料とは言えません。金融政策と市場の反応は慎重に見極めるようにしましょう。今週では、11日 21:30 生産者物価指数12日 21:30 消費者物価指数14日 21:30 小売売上高14日 23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数などが特に重要です。
日本市場

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